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2026年5月25日
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塔体と心柱を繋ぐオイルダンパーの衝撃吸収力
東京スカイツリーの制振構造を語る上で欠かせないのが、建物の中心にある鉄筋コンクリート造の心柱と、その外側を取り囲む鉄骨造の塔体を結びつけているオイルダンパーという巨大な衝撃吸収装置の存在です。心柱と塔体は完全に一体化しているわけではなく、あえて構造的に分離されています。しかし、ただ離しているだけでは、強い地震や台風が来たときに両者が激しくぶつかり合ってしまい、かえって危険な状態に陥る可能性があります。
そこで、高さ125メートルから375メートルの区間において、塔体と心柱の間の隙間にオイルダンパーが複数設置されています。オイルダンパーとは、車のサスペンションのように、内部に満たされた油の抵抗力を利用して揺れのエネルギーを吸収する装置です。地震が発生すると、重くて硬い心柱と、軽くてしなやかな塔体はそれぞれ違うリズムで揺れようとします。このとき、両者の間に挟まれたオイルダンパーが伸び縮みしながら、相反する揺れのエネルギーを熱エネルギーに変換して効率よく逃がしてくれます。
この絶妙なクッションの役割によって、スカイツリー全体がムチのようにしなることを防ぎ、上層階の展望台にいる人々の揺れに対する恐怖感や不快感を劇的に和らげているのです。機械的な力で無理やり揺れを止めるのではなく、揺れのエネルギーを柔らかくいなすという柔の思想がここにも生かされています。

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