月の引力と遠心力によって、地球の海水は宇宙から見ると常に月に向いた側とその反対側が膨らんだラグビーボールのような形を保っています。しかし、海面が盛り上がった部分が地球の表面を移動して、私たちの住む場所に一日二回も満潮と干潮を規則正しくもたらすのはなぜでしょうか。その答えは、地球自身の自転運動にあります。
地球上の海水が月の引力に引っ張られてラグビーボールの形を維持している中、地球という丸い個体そのものは一日24時間かけてコマのようにクルクルと回転しています。つまり、水の膨らみの中を陸地が定期的に通過している状態なのです。ある海岸が大きく膨らんだ海水の部分に差し掛かると満潮になり、そこから地球が自転して水が少ない凹んだ部分に移動すると干潮になります。
さらに半日経過して地球が半回転すると、今度は遠心力で膨らんだ反対側の海水の部分に到達するため、二回目の満潮を迎えることになります。地球が一回転する間に、膨らんだ部分を二回、凹んだ部分を二回通過するため、結果として一日二回の満潮と干潮が繰り返されるというわけです。厳密には月も地球の周りを少しずつ公転しているため、満潮の時刻は毎日約50分ずつ遅れていくという天文学的なズレも生じています。このズレがあるからこそ、自転と公転が織りなす時計のような正確なリズムを感じます。
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