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2026年7月6日
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明治時代の郵便制度創設とはがきによる文化の定着
暑中見舞いの歴史を語る上で絶対に欠かせないのが、明治時代に入ってから導入された近代的な郵便制度の創設です。1871年に近代郵便の仕組みが本格的にスタートし、全国どこでも安い均一の料金で手紙を送ることができるようになりました。さらにその2年後には、封筒を使わずにそのまま文章を書いて投函できる便利な郵便はがきが発売され、日本の通信文化に劇的な革命をもたらしました。
飛脚の時代には高価で一部の豊かな人々しか利用できなかった手紙による挨拶が、はがきの登場によって一般の庶民にも手の届く身近なものへと変化したのです。このはがきの普及と同時に、暑中見舞いという言葉と習慣が社会全体に広く定着していくことになります。季節の挨拶を手軽な文章で簡潔に表現できるはがきは、忙しい近代の生活スタイルに完璧に合致していました。
大正時代から昭和初期にかけては、印刷技術の進歩によって美しい絵柄がデザインされた私製はがきも数多く出回るようになり、視覚的にも夏らしさを楽しむことができるようになりました。直接訪問して贈り物をするという江戸時代の重厚な贈答行事は影を潜め、代わりに1枚のはがきに心を込めて夏の言葉を綴るという、現代に直接つながるスマートな暑中見舞いのスタイルがこの時期に完全に確立されたと言えるのです。交通網と通信網の発達が、伝統的な風習を新しい形へと見事にアップデートさせた歴史的な転換点でした。

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