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2026年7月10日
タイピング練習問題1

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夏の早朝散歩と突然のストライキの幕開け
7月の朝5時半。太陽が完全に昇りきってアスファルトがフライパンのように焼け焦げる前に、私は相棒の柴犬にリードをつけ、そっと家を出た。まだ少しだけ夜の冷気を残した涼しい風が吹いている住宅街を抜け、いつもの緑豊かな公園へと向かう。柴犬の足取りは驚くほど軽快で、くるんと巻かれた尻尾は背中の上で綺麗な円を描いて揺れていた。すれ違う早起きの鳥たちに挨拶をする余裕すらあり、ここまでは完璧で理想的な夏の朝の散歩だった。しかし、公園の入り口にそびえ立つ大きな桜の木の下の木陰に差し掛かった瞬間、いつもの悲劇は突然起きた。
手に持っているリード越しに伝わってくる重みが、ふいにドスンと何倍にも増したのだ。慌てて振り返ると、さっきまでご機嫌なリズムで歩いていたはずの柴犬が、四つ足を地面にピタリと張り付けるようにして座り込んでいるではないか。つぶらな黒い瞳は遠くの景色を静かに見つめたまま、まるで最初からそこに鎮座する石像であったかのように微動だにしない。
私がリードを少しだけ引いて「ほら、お散歩行くよ」と優しく声をかけても、耳をピクッと動かしただけで、絶対にここから動かないという強固な意思表示をしてきた。毎度のことながら、一体どんな哲学が彼のスイッチを切ってしまったのかは人間には到底理解できない。ただ一つ確かなのは、ここから人間と犬の長く静かで不条理な根比べが始まるということだ。貴重な涼しい朝の時間は、この無言のストライキによって容赦なく削られていくのである。

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